「農業は儲からない」という印象から少しずつ改善の兆しが見えてきているようではありますが、
全国的にはまだまだ農業経営の難しさを訴えている生産者さんが大半を占めています。
近年、農家さんが直接農産物を販売するチャンスは各地直売所やネット通販での機会が広がりつつあります。
ですが、未だに市場のみに販売手段を委ねている生産者さんも多くおり、
従来の流通に沿った農産物出荷を営んでいるケースが大半です。
この方法では小売店(スーパーやデパート)や中間業者の影響が強く、
青果物を作る生産者より売り手の方が圧倒的に強い状況です。
例えばスーパーでは野菜や果物のサイズ規格を指定して購入するため、
生産側ではその規格に沿ったものしか出荷できません。
一方で、第一次産業に言えることは全体的に生産活動に非効率な耕作立地や仕入れが高い農業関連資材、
中間流通経費の負担など課題がたくさんあります。
また後継者育成の問題も抱えております。
日本の農業従事者の平均年齢は70歳となり、次世代の担い手不足が叫ばれています。
強い農業、儲かる農業を推進していかないと後継の新規就農者の流入が安定せず、
国産の美味しいものを作る生産技術の伝承もなされていきません。
しかし、農業を儲かるビジネスにしていくことは一概に簡単ではなく、
それには欧米型の広大な土地で大規模生産方式を見習いつつ、
日本の圃場環境に適した新しい生産方式に移行させるべきなのです。
そこで重要なことは
「高度生産技術の包括支援」や「いい農産物を収穫するために惜しまず頑張るという気概」
と共に大規模化を図っていくことが欠かせません。
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